竹宮ゆゆこ総合スレ SS補間庫
   

 

日記。徒然に。。。11

高須泰子の日記より抜粋。
5月22日。
今日は楽しかったね〜、大河ちゃん?
大河ちゃんも沢山遊んですっごく疲れたんだね。もうぐ〜っすり眠っちゃったね。
竜ちゃんのお布団でぐっすり寝てるから、後で竜ちゃんに運んでもらうね。
でもな〜……なんか竜ちゃんゴロゴロ悶えてるんだよね〜。何か悩みでもあるのかな〜。
やっちゃんは心配でがんす。


北村祐作の日記より抜粋。
5月22日。
うむ。今日はなかなか良い一日だったな。
高須と香椎の料理も美味しかったし、なにより逢坂のおにぎりは美味しかったな。
会長も来れれば良かったのにな。ま、そんな訳にはいかんか。
だが分からんな。
確かに昼食後に昼寝してしまったのは申し訳ないが、なんで高須は俺を殴るように起すんだ?


香椎奈々子の日記より抜粋。
5月22日。
今日は一つの記念になるのかな。
私達はみんなでピクニックに行って来た。
「香椎の料理はやっぱり美味いな」高須君の言葉が嬉しい。
最近、高須君は私達の事を呼び捨てで呼ぶ様になった。きっかけは親睦レクリエーション。
私と麻耶が、どうして私達には「さん」付けで大河や亜美ちゃんは呼び捨てのなのか聞いてみた時だ。
「特に理由は無いけどな。強いて言えば逢坂と川嶋は怖がらないから」だそうだ。?でも私達だって怖がってないんだけど。むしろ二人が羨ましいくらい。
高須君に言わせると、自分が呼び捨てで普通に話せば、それだけで周りに恐怖を与えるから、極力女子には「さん」付けで呼ぶし、口調も気を付けてるそうだ。でも大河と亜美ちゃんは別。
彼女達は最初から高須君の事を怖がってないし、呼び捨てにしたところで怖がりはしないから、普通に接してるって。
ちょっと寂しかったけど、確かに最初の頃は私も麻耶も高須君の事が怖かった。それは事実よね。だから仕方ない。
でも今は違うんだし、折角こうして皆で居るんだからって事で、今後は普通に接するように高須君に言っといた。今ではもうそれが普通。いいな、こういうの。
それにしても大河は楽しそうだった。ほんと、良かったね、大河。辛い過去はあるかも知れないけど、今は辛くないよね?大河が居て、高須君が居て泰子さんが居て。でもいつか私もソコに入れてよ。ね?大河。
遊んでる間に櫛枝さんが来て、皆でお昼食べて、またゆっくり時間を過ごした。ほんと、いい休日。
おにぎり。美味しかったよ?大河。
でも参ったなぁ。夕方になって「もう帰るぞー」って言う高須君に「まだぁ!!」って駄々をこねる大河を眺めてたら、亜美ちゃんが私と麻耶に言ってきた。
「ん〜〜。もしかしたら二人も?とか思ったから一応言っとくね。私、高須君の事、好きだから」なんか一瞬火花が散ったよね。でもなんか一歩リードしてる私は微妙かな。でも亜美ちゃんも麻耶も可愛いからウカウカしてられないよね。
私達は友達だし親友だ。たとえ同じ人を好きになったってそれは変わりたく無い。だからね、コレは協定。
手加減はしない。遠慮も無し。でも、ライバルを貶めるような卑怯はもっと無し。正々堂々勝負しよう!それが私達の約束。
でもなぁ。100か0か。それが真理だよね。でも私はそれなら33でも良いよ?って言ったら二人とも?って顔してた。
ホントは100が良い。でも帰り際に高須君は私に「今日は悪かったな。でさぁ、お礼ッてんじゃないけど明日の香椎の弁当。俺が作っとくから、お前ゆっくり寝てろ」って。気にしなくても良いのにね。
でもそんな彼を、0にはしたくない。100か0か…33?ちょっと、今日は問題を抱えたな。
でも取り敢えず行動!……今度の日曜は麻耶がどうしてもってデパートに付き合うんだって。なんで俺が?って嘆いてた。やるわね、麻耶。


櫛枝実乃梨の日記より抜粋。
5月22日。
なんとかお昼には間に合ったぜぃ!でも大河がおにぎり作るなんてビックリした!美味しかったよ、大河。
フリスビーやってバトミントンやって、ボールとか遊具とか。大河はほんと楽しそうだった。
私や北村君にはいいトレーニングだったぜ!高須君はへとへとだったけどね。
でも先にお昼ねしちゃったのは大河だったね。きっと昨日はあんまり眠れなかったんでしょ?
こんな事、今までした事無いもんね。
もうソコが居場所なんだね。原っぱで座る高須君の膝枕で大河はスヤスヤ眠ってたな。気持ち良さそうだったよ?大河。
足痛くないの?「ま、まぁコイツは軽いしな。なんかもう慣れた。枕がないと寝れねぇんだと」高須君はやれやれって感じだけど、なんか照れてるっぽかったな。
よかっったねぇ、大河。大事な人に大事にされて。そんな事いったら「くくく櫛枝にはその…大事な人とかって、居ないのか?」ちょっとビックリ。
高須君が私にそんな事聞くなんてさ。でもね、?高須君。私には叶えたい夢がある。その為に今は全部、封印するんだ!「んが!!」?言ったら高須君が寝ちゃった?どしたの?
でも、良い絵だったよ、二人とも。寝っ転がる高須君の上に眠る大河。
ほんと、仲良しさんだね〜、二人共!


木原麻耶の日記より抜粋。
5月22日。
今日、亜美ちゃんと奈々子と協定を結んだ。いや、コレはもう互いの宣戦布告よね!
でもきっとそれでも私達は友達でいられると信じてるから、だから精一杯ぶつかっていこうと思う。
3人で何気に近付いていくと高須君と大河は青い空の下で熟睡していた。
大河はホントに気持ち良さそうに、高須君のおなかの上に大の字になってた。なんか、可愛かった。起きてたら怒られそう。
逢坂さんが孤児だったと言うのは奈々子から聞いていた。それでも今はこうして笑っていられる。
分かるよ、大河。私も高須君には救われたんだよ?私の事許してくれて、頭、撫でてくれたんだよ?
今その場所には大河が居るんだね?いいよ。大河なら。
抜け駆けも攻め手搦め手なんでもアリよね?でも……奈々子の言葉には少し驚いた。ちょっと……考ええたかな?でも、まだソレは先だよ。いまは出来る精一杯をしたいんだ!私はさ。
まだ高須君かまるおかも決めれない私だけどさ。その時ふと、まるおが気になった。私も結構いい加減。亜美ちゃんが「祐作ならほら!あそこで寝てるわよ。ウチの男共はホント、年寄りくさいよね〜」
思わず笑っちゃった。でもさぁ、ゆりちゃん先生も好きなんだよね、まるお……。言ったら亜美ちゃん驚いてたな。「嘘!マジ?」って。ま、無理ないか。
取り敢えず、今度の休みに高須君にデパートに付き合って貰う事にした。「なんで?」って言ってたけど、重い物を持ってくれる荷物持ちが欲しいからっていったら「だからってなんで俺なんだ?」って。
でも何でかな。いいからいいからって言ってたら、意外とあっさりOKしてくれた。惚れた弱みかな?高須君。でも、嬉しいよ、本当に。


川嶋亜美の日記より抜粋。
5月22日。
何してるか?って聞いたら「ん〜〜?別に。ぼ〜〜っとしてる」って。
なんでチビトラがソコで寝てんの?って言っても「あ〜〜。よく分からん。ま、い〜んじゃねぇか?遊び疲れたんだろ?」だって。
なんか論点がずれてるんだけど高須君は気付かないのよね?大丈夫かしら。
でもだからかな、私も、じゃあ亜美ちゃん背中借りる〜って背中合わせに腰を下ろして、高須君の背中に凭れてみた。なんか……良かったな。
「お前な〜」なんて言ってたけど避けないんだもん。嫌そうには見えないよ?ま、嫌でもどけないけどさ。でも突然なんで?行き成りだったよ?高須君
「どうかしたか?」って。言ってる意味分かんないし、どうもしないよ。って答えるだけ。
「……疲れたか?」…別に。
「しんどいか?」………
「……ま、良いけどよ」なんか、救われたな。
学校変わって、ストーカーに蹴りいれて、仕事再開して…ちょっと一杯一杯だった。ずるいよね。こんな時は言葉が入ってきちゃう。どこか暖まっちゃう。
高須君には見えてる?ホントのわた「ちゃんと見えてるよ」……そう。が精一杯。合わせた背中が伝えるかもね。でも勘違いしないでよ?悲しくてじゃない、嬉しくて、私は泣いてるんだよ。
麻耶ちゃんも奈々子ちゃんもきっと高須君を好きだと思う。でも私も引かないよ。きっとココは引きたくないんだね、私。
この広い背中を、私は私のモノにしたい。でも奈々子の言う……いや、ソレは無いっしょ!亜美ちゃん勝つし!さぁて、どうしようかな〜。


逢坂大河の日記より抜粋。
5月22日。
今日は楽しかった。楽しかった。
みんなおにぎり美味しいって言ってくれた。見たら竜児が親指立ててた!ぐっ!って。
嬉しかった。嬉しかった。
やっちゃんがまた食べたいって。明日作ろう!お弁当にも持っていこう!竜児がそれならオカカとかシャケとか用意するって言ってた。また皆に上げようっと!
楽しい時間はあっという間ってホントだ。もう今日が終わる。まだ夜9時位なのに、なんか凄く眠い。でも良いか、眠くなったら寝れば良いんだもん。
何処でも、ここでも。私は寝て良いの。それでも最後には、自分の部屋の自分のベットで目を覚ますから。
ねぇ、竜児……どうしてもっと早く…でもいいや。いまはもう良い。北村君が美味しいって言ってくれたよ、竜児。
き  たむ   ら く


高須竜児の日記より抜粋。
5月22日。
もはや俺がコレを冷静に書いているのかも疑わしい。明日読んだらビックリするのか?俺は。
それにつけても、何故こうも神様は俺に意地悪をするのだろう?不可解としか良い様がない。お供え物でも喰ったのか?俺は。
折角の天突き抜ける晴れやかな昼下がりだと言うのに、櫛枝は言ったとさ。叶えたい夢の為に大事な想いは封印する!と。
申し訳無い櫛枝。気を失った俺を許してくれ。
しかしまぁ、それでは大河が上手く行かない限り、俺への想いは封印するという事になるじゃないか!
俺にはもう比喩する表現が見つからない程にお上手にお見事に北村への思いを遂げる事が出来ない人物に、俺の運命はソコまで握られているという事か!
思い出しただけでも意識が飛びそうになる。
でも安心してくれ櫛枝。こちらにもエキスパートを用意した。
最近は川嶋・木原・香椎と結構話すんだ、俺。これだけの女性が居れば、大河に正確なアドバイスを大量に、一山幾らでくれる事だと折る。
うっすらと意識を取り戻した時あいつらの声も聞こえたしな。ヨロシク頼もうかと思ったんだが……すまん櫛枝。最悪の場合、もしよければ面会に来てくれると嬉しい。
どうやら我が親友北村祐作様は俺と香椎の涙の愛憎劇を物ともせずに、新たなフラグを打ち抜いたようだ。誰かダイトを俺にくれ、レストレーション01だ!
「ゆりちゃん先生も好きなんだよね、まるお……」……北村よ。死ね・死んでくれ・死んでしまえ。どれをお前に送る言葉にしようか真剣に悩むぞ俺は!
一体全体、何が楽しくてお前は次から次へと旗立てちまうんだよ!これがお子様ランチなら喰うトコ残らんぞ貴様。
しかもだ!確かにあの裸体と大人なチューの前に俺も冷静さを欠い……静まれジュニア!!
冷静さを欠いたが、まさか聞き間違い等と言う初歩的なミスを俺が犯すとはな。
確かに自称魅姫こと恋ヶ窪ゆり(29)は言ってたさ。「祐さん祐さん」と。
思わず「竜さん」に聞こえた俺の耳を思い切り掃除してやりたい!が!という事は北村貴様……既に大人の階段登ってやがるな!!あの先生の行動は常日頃のソレと見た!!
ああ。誰か俺をリュークにあわせてくれ。得体の知れないノートだろうが単語帳だろうが、全てを北村祐作の文字で埋め尽くすと宣言しよう。
しかし先生も、なにも教え子に手を出さなくても良いようなものだ。恋ヶ窪先生が打ち漏らした最後の弾に物申したいな。撃たれてやれよ偶にはよぉ。
取り敢えずは、大橋高校の誇るフラッグマスター北村祐作の眠りは我が拳で景気良く目覚めていただいた。
今、コレを記する後ろの俺の布団では、一際大きい北村フラグを立てた大河が眠っているが、おい大河よ。
どうせならもう少しハードルの低い相手を選んでくれない物かな?アイツは総選挙の当確印の如く旗を立てまくる文字通り旗迷惑な男だぞ?
無論、大河がソレを了承するわけは無く。俺はクラスの女子を退かせ泣かせた後に、担任教師までも絶望と号泣の淵に立たせる立場になってしまっている。
あぁ……気が重い。もういいや、大河、勝手にソコに寝てろ。俺も勝手に寝る。お休みだ…大河


香椎奈々子(父)の日記より抜粋。
5月23日。
奈々子、今日はお弁当が無いのは分かる。それは時には仕方ないだろう。
だがお昼用に渡されたのが、マクドナルドのタダけんと言うのはコレ如何に?
嬉しいんだが奈々子よ……父さんの会社の近くにはマックは無いよ?


逢坂大河の日記より抜粋。
5月30日。
今日……世界が終わった。
明日はプール開き……死のうと考えた。
北村君に笑われる位なら、いっそ皆殺して「アホなこと言うな」と叩かれた。
仕方ないから水着を買いに行ったけど……所詮、哀れな乳に合う物なんて無いのよ!!
私が落ち込んでたら竜児がなんとかしてくれるって!なんかパットを作ってくれるって!
私は出来上がるまで待ってるつもりだったけど、目が覚めたら竜児の布団で寝てた。
付けてみてビックリした。竜児。お嫁に行くときは絶対もっていくからね。


高須竜児の日記より抜粋。
5月31日。
なんとも櫛枝もつまらない事で悩むもんだ。
乳のいいきなさんかどでも良かろうに。
まぁ仕方ないのパットを作ってやったさ。われながら良い出来だ。
にしても大河。水着に着替えて着てみるのは良いが、俺の目の前で着替えるのは止めなさい。
ホントに哀れで泣くトコだったぞ。


川嶋安奈の日記より抜粋。
6月4日。
どうやら亜美は高須君の事が好きになったようだ。
それにしても早々にストーカーを仕留めて亜美までとは。やっぱり楽しいわね。
これはサービスよ?
夏休みに海の別荘でも使ってゆっくりしなさいな。友達でもつれて。
単純な娘で助かる。ふふ。面白いわね、今年は。


恋ヶ窪ゆりの日記より抜粋。
6月6日
最近、彼が私を見る目が違う。どこか力が入っている。
やはり夏は恋の季節。もう誤魔化すのも限界に近付いているのかもしれない。
教師と云う立場を優先するのか、それとも女で有り続けるのか。
その決断が、今の私にはまだ付かない。
ゴメンね高須君。女ってね、大人になるほど臆病になってくモノなのよ。


狩野すみれの日記より抜粋。
6月9日。
なにやら不快な噂も耳に入ってくる。
高須竜児が誰と何した、かれとどうした……所詮噂だ。気にする必要も無い。
が、どうも夏休みにはお前はクラスの女子の別荘に行くそうじゃないか?それも泊まりで。
確かに私はお前に答えは出してないしな、お前を縛る権限等は無い。だがな……メールでやり取りしていても始まらんか。
ま、コレくらいは覚えておけ。幾ら私だってな?偶にはいいたい。
だからどうだって事も無いんだがろうけどな、お前には……


逢坂大河の日記より抜粋。
6月10日。
なんか今日は凄い台風だな。
こんな夜はガタガタ風とか雨とか凄いから嫌いだ。でも最近はそうでもない。こういう日は行く所があるもん。
始めは「甘えるな!」って言われたけどさ、今ではもう普通なんだ。こんな夜は私は竜児の布団で寝るんだ。そうすれば怖くないしゆっくり眠れるから。
でも今日は変だったな?なんかメールを何回かしてた見たいだけど、急に出掛ける準備をしてさ「ちょっと出てくる」って。
こんな台風なのに?でも「すぐ戻るから、先に寝とけ」って行っちゃった。


狩野すみれの日記より抜粋。
6月10日。
どうしたものかな。今夜はもう眠れそうに無い。あぁ、別に隣の部屋でカタカタ震えてる妹に原因が有る訳じゃないさ。
大体高須の奴も行き成り過ぎるじゃないか?
なんか色々とメールして憂鬱になってたら、急に電話が来たからビックリしたぞ?まさか高須から電話なんて珍しい。それも……逢いにきやがった。この台風の中を。
「来ましたよ」ただそれだけの言葉が酷く聞きにくいな。一体どれ程の雨風なんだ……あぁ、携帯を放り出してちゃ聞こえないか。
何故だろうな。気が付いたら家を飛び出して台風の中、アイツにしがみ付いてた。
台風だぞ?って言ってるのに「みたいですね」なんて呑気な馬鹿が。
風邪引くぞっていってるのに「馬鹿だから大丈夫じゃないですか?」なんてホントの馬鹿だろ?お前。
なんで?って聞いたらビックリしてたな。でも「逢いに来ました」か。
そこから先は覚えていない。いや、覚えてはいるが、その、あれは私じゃないというか、だな。
色々ぼ〜というかカーっというかになってだ、思わずお前にキスをして、ちょっとだけ濃厚になってしまってだな、止まるに止まれなくなって…お前が胸なんて触ってくるから思わず腰が…抜けた所でどっかの馬鹿が「あ〜〜!」なんて声を掛けたんだった。
ソコはリアルに思い出せるな。
もう良いから帰れと言った私をお前は不思議そうに見たな。分かってる。
コレは普通じゃない。こんな流れで、私はお前とどうこうなりたくない…違うな。
ちょっと怖かったのさ。今日の私は、何もかもが許せそうだったからな。だから……一つ約束したな。忘れるなよ?
さて、今日の日記はココまでだな。
どうにも私は隣の部屋で何故かおびえる妹に用があるみたいだ。
別に心配するな妹よ。私はなにも怒っては居ないぞ?
たとえお前が声を掛けたが為に全ての事が振り出しに戻ったとしてもだ。
私が色々な意味で、アイツと分かれた後にシャワーを浴びて下着を着替えなければ気持ちが悪い様な状況になっていたにも関わらず、アイツを帰した事にお前が関与していようともだ。
別にお前に言いたい事などコレっっっぽっちも無いからな。このドアを3秒以内に開けた方が良いぞ?妹よ。


高須竜児の日記より抜粋。
6月10日。
深夜に帰宅した…意味が分からん。
狩野先輩からのメールに「幾ら私だってな?偶にはあいたい」とメールが来た。
外は台風だと言うのに冗談ではない。無いのだが、スーパーかのう屋は我が家の生命線であり、毎度毎度、可也のサービスをしてくれる先輩は我が家の守護神と言っても過言ではない。
ならば行くまで!と行ったはいいが………何故抱き付かれてキスをされねばならんのだ?先輩の舌は柔らかいというか温かいというか……だまれ息子!そんな事言ってんじゃない!!
正気に戻ったのは何分後なんだ?取り敢えずココは離れようを、なんか柔らかい場所を押してしまったようで、先輩が「っはぁ!」となってしまった。とたんに「あーー!!」と来た。
一瞬、俺をお迎えに来る公僕の方々が脳裏を過ぎったな。
取り敢えず俺はその場を解放され、帰宅する事を許されたようだが……俺は何故呼ばれたんだ?意味が分からん。
おまけに妙な約束をさせられたもんだ。
どうやら俺は今後、すみれ、と呼ばねばならん様だ。出なければかのう屋の会計が跳ね上がると言われた。なんなら、すみれ様と呼びましょう。
で、あちらさんは竜児と呼ぶそうだ。好きにしてくれ。今の俺の脳細胞は冷静な判断は出来ませんよ、おかげさまで。
びしょ濡れで帰って、大河に聞いてみたが、大河に教わるとは世も末だな。
「馬鹿ね〜。それは台風が怖いから来てって事じゃない。あの会長も偉そうな事言ってる割にだらしないわね」
でもキスするか?
「それはね、大人のキスをすれば大人に成って怖くなくなると思ったのよ」!!おいおい。それじゃあ。
「そ、もう怖くなくなったから開放してくれたんでしょ」ふむふむ……大河、お前は成長したんだな。韓流ドラマを見続けた成果なのか?それは。
ま、どんなもんよ!とご満悦な自称、酸いも甘いも乗り越えた良い女の逢坂大河が笑っているがな。もう夜も遅いし、俺も疲れた。
いいから早く布団に入れ。電気消すぞ、大河。って早!もう入ってやがる。
ま、いいけどよ。
どうでも良いけど寝ぼけて首絞めるなよな……したんだよ!前回…おう、おやすみ。