竹宮ゆゆこ総合スレ SS補間庫
   

 

日記。徒然に。。。8

逢坂大河の日記より抜粋。
4月30日。
凄い凄い!今日はとんでもない一日よ!
なんと北村君と体躯の時間にパス練習したのよ!!
あぁ、もうどうして体育に時間は5時間ないのかしら。ず〜〜っと体育だったら良かったのに。
竜児も偶には役に立つのよね!
この分だと今夜は眠れそうに無い。ま、良いわ。朝は竜児が起してくれるし!
今日のお祝いにステーキ食べたいって言ったのにハンバーグしか出なかったけど、まぁ良いわ!美味しかったし。
あっ!ボタン取れてる。明日竜児に付けてもらおっと!


木原麻耶の日記より抜粋。
4月30日。
今日はなんかとんでもない一日だったな。
まさか学校で高須君とキスするなんて思っても見なかった。
ほんと、どうしよう。まるおと話して楽しかった。高須君と……嬉しかった。
もしあのまま高須君が迫ってきたら、私あのまま…シちゃったのかな?
ベットの上の私にキスしてきて、でも慌てて距離置いて「わっ!わりぃ!」って。ゴメンね。きっと私がまだ……だからソレ位は良かったのに。謝らなくても。
待たせて、酷い事してるのは私なんだし、さ。
でもテレビ見せた事、ゆりちゃん先生に怒られてなきゃいいけど。高須君がテレビ付けた事知ってたみたいだしさ。


香椎奈々子の日記より抜粋。
4月30日。
なんか今日は変な一日ね。
ゆりちゃん先生は見るからに顔に縦線入ってたし、逢坂さんはスキップしながら帰ったし。なんか高須君に肉がいい肉がいい!って騒いでたけど。
でも高須君がなんか必死だったわね。そんなに楽しみなのかしら?来月のレクリエーション。
そういえば去年も高須君の料理は美味しかったもね。
今年は二人で頑張ろうって、あんなに真剣に言われたら思わず照れちゃうじゃない。
でも今日のクッキーは美味しかったわね。流石高須君ね。
結構自信あったんだけどな〜。ま、美味しいって言ってくれたし、良しとしようっと。


北村祐作の日記より抜粋。
4月30日。
今日も良い一日だった。生徒会も滞り無いな。
会長は最近デコメに凝っているそうだ。まぁ会長も女の子と言う訳だ。いつか会長から華やかなメールでも貰ってみたいものだ。
それにしても高須も大変な役を自ら進んで出るとは。うん。アイツなりにクラスに溶け込もうとしてるんだな。
ココは親友として是非協力してやりたい。
それにしても会長も随分とクッキーが好きなんだな。さくらちゃんに一つ位あげれば良いものを。
でも……どっかで見た事あるクッキーだったんだが、気の所為か?


高須竜児の日記より抜粋。
4月30日。
なんて一日なんだ今日は。疲れたなんて生易しいもんじゃない。しかも問題は山積みだ!つかどうすんだよ!
大体、あのパス練習作戦からケチが付いた!まさか俺が逢坂と組んだおかげで木原さんが北村と組むとは予想外だった。
しかし俺はあんなに強く、しかも顔面にぶつける積もりは無かったのに、何故あの逢坂は絶妙なタイミングでクシャミをしてコースを変えるんだ?アイツはボールの友達なのか!
予定外にも予定通りに俺にボールをぶつけられた木原さんは脳震盪を起し、俺はすぐさま保健室へ担ぎ込んだ訳だが。逢坂め!お前には少し級友を心配すると言う事を教えてあげねばならんな。
まぁ北村と組めて天にも昇る一時を満喫したのだろう。今夜はご機嫌だったからな。人の苦悩も知らずに。
しかし……あれは、その。不味いだろう。
気が付いた木原さんが俺を見てすぐに起きようとするから危ないと思って支えようとしたのだが、案の定木原さんはバランスを崩して、その、俺を巻き込んでベットに倒れた拍子に……キスしちまった。
一応謝ったら「いいよ」って許してくれたけど。今日のは前にされたお礼とは違って、俺の所為だからな。あぁ!穴が有ったら埋まりたい!
気まずいから先に帰ったしな。なんか悪いからテレビを見れる位置に移動して、出たんだよな。
なんか「かえってごめんね」なんて言ってたけどな。ま、最初からソコに有ったって言えば良いし、俺が動かしたって言うなよって言ったら「分かってる」って言ってくれたしな。
怒っては無いみたいだけど、ホントにその内、罪は償わんとならんな。木原さんには。
言ってみれば償いには絶好の機会なのか、親睦レクは。
今日の調理実習まですっかり忘れたぜ。俺の班には櫛枝さんが居るんだった。
櫛枝さん手作りのクッキーを拒む春田と北村に一瞬殺意を覚えたが、一口で思い出したな。
櫛枝さん。君のあの味覚はその後、辛さへとシフトしたんだね……ご機嫌に舌が火傷しそうだったよ。
だが!アレは進歩だよ櫛枝さん!アレはまだ食べれる!!あの、時を駆けるチョコから比較すれば、それはもうヒヨコが鳳凰に為ったが如き進歩だ!
しかし口直しに「折角だからアンタに試食させてあげるわ」と言った逢坂のクッキー……櫛枝さん。まるで以前の君を見ている様だったよ。やっぱり親友なのか!!
逢坂大河作の『クッキー』なのか『苦っ鬼ぃ』なのかは定かでは無いあの決戦兵器。あのチョコに勝るとも劣らない出来栄えだった。喰った瞬間脳細胞が吹き飛んだかと思ったぜ。
取り敢えず、櫛枝さんと仲睦まじくパス練習をした能登には、「木原さんと香椎さんからお前にだ、喰ってやれ」と言って一気に喰わせ、残弾は全て処理した。
GW中は復活出来まい。悪は滅びた。
それにしても問題は班別の親睦レクだ。まさか殺人シェフが二人も居るとは。
猛毒地獄に火炎地獄…くっ!今度のレクは戦場だな。
取り敢えず香椎さんには今度のレクは俺達二人で作ろうと持ちかけといた。二人掛かりで誰も手を挟む余地が無いほど速攻で料理を完成させれば、皆の命も救える筈だ。
香椎さんとは近く相談しながら、下拵えなどは済ませた物を持っていこう。レクのルールなどこの際無視だ!命は地球より思いと知れ。
北村にもその旨は伝えたし、コレをもって木原さんには償いとしたい。
ま、俺のクッキーが皆に好評だったのが嬉しかったな。逢坂はどこかで喰った事のある味だと言ってたが、人の倍喰ってたしな。
放っておくと他の人の分まで喰いそうだったからな。今度また作ってやると言って抑えた。
メールの中で言ったら「私も食べたいな」と言うのでな。ま、お裾分けだ。
それにしても何時までこんな状態が続くんだ?


恋ヶ窪ゆりの日記より抜粋。
5月1日。
もうどうしていいのか分からない…ウチの学校で。それも私の教え子が、不祥事を起した……
木原さん。どうして私に相談してくれないの?
あのテレビだって誤魔化す為に付けてたって分かってます。
テレビ面白い?って聞いたら「はい」って。でも、私の顔は見てくれなかったわね……やっぱり教師は向いてないのかなぁ私。
竜……もうわかんないわ。どうしたらいいの?
まさか高須君が「俺が犯した事言うなよ?」なんて!!
やっぱりもう、彼は教師の手には余るのかしら…それでも私は……


川嶋亜美の日記より抜粋。
5月3日。
あ〜あ。やっぱり祐作と同じ学校なのか。ま、い〜わ。祐作だって昔の事はそんなに覚えて無いだろうし、私はかわい〜亜美ちゃんで行けるわね。
ってか昼間会ったあのヤンキーとチビは何なのよ!!祐作の友達?有り得ないから!
普通叩く?初対面よ?どんだけ育ち悪いんだっつーの。
ホント、なんなのよ。あの二人。


櫛枝実乃梨の日記より抜粋。
5月4日。
今日は酒屋でバイトだったけどなんか忙しかったな。
でも大河と高須君が手伝ってくれて助かったよ。GWって他のバイトとか休んじゃうんだよね〜。
でも高須君。あんな格好でバイト来るなんて動きにくいと思うんだけど。
まぁ、最後は夜街で配達して直帰って言ってたし、丁度良い格好だったのかもね。
でもホント、大河は高須君にべったりになったな。ちょっと妬けるぜぃ!みのりんは!!わははは


香椎奈々子の日記より抜粋。
5月4日。
あぁどうしよう。こんなに面白い電話は久しぶりね。
麻耶と遊んで帰ってきたら留守番電話が光ってた。
『魅姫で〜〜す!最近ちょっと嫌な事あって久しぶりに飲みに出てま〜す!携帯止まってるんだもん電話しちゃった。また一緒に飲みたいな〜〜。電話待ってま〜す』
楽しそうね?お父さん。


逢坂大河の日記より抜粋。
5月4日。
ったく駄犬の所為でまた働かされたじゃない。
第一あの馬鹿も、なんで一々スーツ着てくのかしら?みのりんも言ってあげれば良いのに。ただのゴロツキにしか見えないって。
誰に仕込まれたセンスなんだか分かんないけど、一度死ぬ必要があるわね、竜児は。
それにしても帰ってこないわね?ま、良いけど。今夜はみのりんと食べて来たし。
明日は焼肉するの忘れて無いでしょうね、アイツ。折角やっちゃんも休みなんだしさ!
楽しみだな〜。焼肉。早く寝ようっと!


高須竜児の日記より抜粋。
5月4日。
どうなってんだ?なんで俺はこんなクルクル回るベットの上に居るんだろう。
ヤケクソで殴り書いてるこの紙の下には「ホテル ニューオオハシ」と有りやがる!どんな場末だココは!
そもそもおかしいだろう!
バーに配達行って帰ろうとしたらお水の姉さんに捕まった。竜さんって、俺か?てかなんで竜さんなんだ?
一瞬泰子の店にでも居た人かと思ったら、違う店の魅姫だって言うし、泣くは喚くは大変で。
だけどだ!だけど何で行き成りホテルに連れ込まれてんだ?俺は!
状況が全く掴めん。
殆んど無理やり引っ張られ、断れば泣き出すし、宥めれば引っ張るし。どうしたいんだ一体、てか入りたいんだろなやっぱり。
だが待て!待て待て待て待て!待て〜い!!
確かに俺だって健全な男の子であるし、それこそその様な行為に興味のあるDOUTEI君だが!この人は不味いだろう!
部屋に入るなりシャワー浴びてくるわね?とか言って入るのは良い。俺にも心の準備期間が欲しい。息子と億単位の兄弟達は諸手を挙げて賛成票だ。
俺だってもう勢い付けようと飲み慣れないビールに口をつける有様だったが、出てきたこの人を見たら思い切り噴出したね。もうブーーーってなもんだ!
何が魅姫だ!どっからどう見ても恋ヶ窪ゆり29歳じゃねぇか!それもマッパ!!
結構イイ身体して……違う!!!
落ち着け俺!黙れ息子!!
そんな状況で、抱き付かれて大人のキスをされた日にはマジで意識が持ってかれそうだったぜ。てか少し持ってかれたな。
え〜い!ままよ!!っと俺が覆いかぶさってみりゃ………爆睡してやがる。
OK。インターバルだベイビー……うん。まだ寝てるな。
しかし参ったぜ。どうするよ。つかさっき言ってた教え子が女生徒をレイプしたってなんの話だ?
もう訳が分からん。とりあえず今日は無しだ!ノーカンだ!
痩せても枯れても高須竜児。寝てる女を、ましてや担任の女教師を襲うほど18禁してねぇぜ。


恋ヶ窪ゆりの日記より抜粋。
5月5日。
今日………最後の弾を撃ち損じた。
ホテルで起きたらメモ書きが置いてあった。
『さようなら。  俺は貴女を抱いてません。信じてくれると嬉しい』
思い出もくれないで行ったのね、竜。
やっぱり私と貴方は住む世界が違う。そう言いたいの?
でもそうね。きっと、これで良かったのかも知れない。私はそう思いたい。だから
頑張るわ、私。見ててね、竜……


逢坂大河の日記より抜粋
5月7日。
なんであの女がウチのクラスに来るのよ!!
え〜〜〜い腹立たしい。
だけど北村君の幼馴染なのよねアイツ。仲良くしといた方が良いのかな…熱が出た。
無理ね。今度夜襲を掛けようか?
言ったら竜児に止められた。腰抜けの駄犬め!



恋ヶ窪ゆりの日記より抜粋
5月7日。
高須君を呼び出して聞いてみた。
貴方は木原さんに乱暴したのかって。高須君は一瞬ビックリしてたけど、それでもどこか微笑って否定した。
ソレを信用して良いのかは分からない。でも
「先生が考えてる様な事はしてません。無理かも知れませんが、信じてくれると嬉しいです」
何故か信じる気になったわね。だから信じてみる…でも変ね。どうして?
どうして去ってく高須君に思わず抱きついちゃったのかしら?ってか不味いわよね!学校で教え子に後ろから抱きつくなんて!うそ?私欲求不満?いやーーー!!


川嶋亜美の日記より抜粋
5月7日
どうしてよ!なんで?
あの二人が居るクラスに転校なんて最悪!てか、あの男の方はどうせ私の言う事聞くと思うけど、あの小さいのは絶対無理ジャン!
でも、なんか無茶苦茶よね?あのチビ。言う事成す事。
なんでそれであの男は居なく為らないのかしら?特に彼女でも無いみたいなのに。
なんか変よ。このクラス。どっか変。
何でだろう…変に思う必要無いのに…変だよね?私。


5月12日。
今日、ストーカーをやっつけた…やっつけちゃった。
自分で自分が信じられなかった。
あんなに怖かったのに、あんなに逃げたかったのに…やっつけた。
私は何が怖かったんだろう?
アイツ?それとも、アイツに勝っちゃう私を見られる事?
怖かった。涙が出るほど怖かった。でも居てくれた。彼は居てくれたんだ。
外面なんか関係ないって。ホントの自分で良いんだって言ってくれて、大丈夫かって言ってくれて。
良くやったなって言ってくれて…
でも高須君。あれは無いと思うな。私達まだ会ったばかりなのに。
ホントの私を見せたら好きになる?って聞いた。不思議だけど、ただ聞いてみたかったんだよ。それ以上の意味は無い。でも
目を逸らした貴方から答えは聞けないと思った。でも言ってくれたね
「そうだな……俺が好きになるのは素顔を隠してる川嶋亜美じゃない……本当のお前だ」
変な人。高須竜児………かぁ。


櫛枝実乃梨の日記より抜粋。
5月12日。
いやあ、今日は参ったね。
なんか生徒会のゴミ拾いに行ったら雨には降られるは大河は誰かを追いかけだすわ。
でも何だったんだろ?ま、行き成り写真撮るのもどうかと思うけどね。大河が相手じゃ可哀相だよね。
でも川嶋さんって凄い形相で走ってったし、知り合いだったんかね?
いやぁ、でも大河の家が近くにあって助かったよね〜。びしょびしょになったしさ。持つべきものは親友親友。



高須竜児の日記より抜粋。
5月12日。
ふっ。とうとう伝えたな。
そうさ。モデルがどうした。マッパがなんだ!ソコに愛が在る限り、全ては満たされるでは無いか!!
まぁ川嶋には甚だ同情を禁じえない。うん。よくぞストーカーに対峙したもんだ。
良くやったと頭を撫でてやった事を後悔はしていない。うん。
ま、冷えた身体に温かい蜂蜜金柑くらいはご馳走してやろう。
だが!すまん川嶋。俺にはお前の問いに応える事は出来んのだ。
確かにお前は美人だ。認めよう。偽りの仮面を脱ぎ捨て素のお前になったなら、離れていく人間も居るだろうがそれ以上に集まってくれる者が居ると信じてる。
だがそれでも俺がお前を好きになる事は無いだろう。
今思い返しても顔から火が出るな、俺は。
お前が金柑を飲んでる時、窓から見えたあの麗しき姿は正しく櫛枝さんだった。おそらく俺を探しに来たのだろう。あぁ、なんて優しい。
川嶋。お前の声の先には既に俺の耳には彼女がドアを開けた音が聞こえていたのだよ。勝手に入れといったのは大河だろう。うんうん。今日は好きなだけプリンを喰うと良い。
そうさ!俺が好きなのは素顔を隠してる川嶋亜美じゃない……本当はお前だ。お前なんだよ櫛枝。
俺の言葉を聞いてくれたか……姿も見せずに去るも良いさ。答えなんていつでも良い。
俺は大河を北村にとりつかせよう。香椎さんにはキチンと幸せになる道を模索する!コレは友への俺の責務だ。
川嶋。俺はお前に感謝の言葉も無い。
お前が別れ際に「ありがとう」なんて言う必要は無いんだ!むしろソレは俺の言葉だ!ありがとう!川嶋!!


北村祐作の日記より抜粋。
5月12日。
俺はもしかしたら、自分で思ってたよりも良い友達を持ったのかも知れない。
なにか騒ぎがあったというから生徒会を抜けて高須に家に言った。
俺がことわって中に入ったら亜美が居て驚いたな。
まさか亜美がお前にホントの自分を見せたらどうするか聞くなんてな。俺はそれは嬉しかったはずなんだ。
でも……本当の……自分、か。
「素顔を隠してるのは川嶋亜美じゃない。本当はお前だ!」か。
俺は……だけど怖いんだな、俺は。
逢坂にはふられた。会長には?……高須。俺は怖いんだよ。ただ、怖いんだ。


香椎奈々子(父)の日記より抜粋。
5月12日。
奈々子………そろそろ魚肉ソーセージだけの夕食を止めてくれると、父さんは嬉しい……
もうお酒はやめるから。